チャッキーの小姑と秘密の部屋

ホラー映画の感想&前売り特典の記録

「ワナオトコ」あらすじ(がっつりネタバレあり)と感想

 

先日、「スノー・ロワイヤル」を観てきました。

リーアム・ニーソン、いいですよねえ。

予告を観た時、「これはシリアスなのかコメディなのか……」という感じがしたのですが、本編を観たら、完全にブラックコメディでした。

でも、「息子を殺されて復讐に燃える父親」をリーアム・ニーソンが演じると、なんだか笑いたくても笑っちゃいけない感じが漂う。

「96時間」でも、娘のために戦う父親を熱演していたし。

 

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ラン・オールナイトでも、息子のために戦う父親を熱演していたし。

 

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面白いシーンでも場内は静かめでした。

もっとゲラゲラ笑いながら観たかったので、ちょっと残念だったけど、それはそれで微妙な空気感を楽しみましたよ。

エンドクレジットまで凝ってたなあ。

 

さて、今日もホラー映画のあらすじと感想。

2009年の作品ですが、日本では劇場未公開。

「ソウ」シリーズや「ピラニア リターンズ」の脚本を手がけてきたマーカス・ダンスタンがメガホンを取っています。

 

「ワナオトコ」

 主演のジョシュ・スチュワートは、テレビドラマシリーズのゲスト出演が多いようです。

映画では「ダークナイト ライジング」や「トランセンデンス」などに出演していて、「インターステラー」ではロボットのCASEの声を演じています。

クリストファー・ノーラン監督と縁があるのかな。

 

では、あらすじから結末まで。

 

夜の光に集まる虫、風になびく「犯罪現場立ち入り禁止」の黄色いテープ。
その向かいの家に、酒に酔った中年夫婦が帰宅する。
夫のラリーは電灯を点けようとするが、明かりはつかない。
寝室に入った妻が叫び、ラリーを呼ぶ。見知らぬ大きな赤い箱が置かれているのだ。

「コレクションに」とカードが添えられている。

妻の制止に耳を貸さず、ラリーは箱を開け、恐怖におののいた。

「警察を……」と悲鳴をあげるが、背後から何者かに口を塞がれてしまう。

 

導入部からなんともイヤーな感じが漂っています。「虫」と「箱」という、作中で鍵となりそうな物が最初から巧みに描写されていますね。
ここからタイトル画面となりますが、トランスミュージックに乗せたスタイリッシュな映像になっていて、別の意味でちょっと嫌な予感。スタイリッシュにこだわった映画って、そっちに気を取られすぎて、内容がおろそかになるパターンが少なくないので……さて、どうなりますやら。

 

所変わって、ある豪邸。防犯対策も含めた大規模リフォームの真っ最中で、大勢の業者が作業をしている。

家主の妻は美しさを維持するため、顔に注射を打っている。幼い娘のハンナは、業者のひとりであるアーキンになつき、お茶会に誘う。ハンナの姉でティーンエイジャーのジルは喫煙や夜遊びなど、悪いことに興味のあるお年頃。親も手を焼いている。

一家はこれから二週間の旅行に出かける予定だった。
アーキンは温室のそばで一服しているとき、大きな蜂の巣を見つけ、〈マスター・トラップ害虫駆除〉の作業員にそのことを伝えた。
仕事のあと、アーキンはボウリング場を訪れ、ひとり娘のシンディにクマのぬいぐるみをプレゼントする。

だが、夫婦は金の問題を抱えており、うまくいっていない。高利貸しに借金があり、アーキンは妻にその金を用意すると約束したのに、必要な金額を稼げずにいた。

「今夜12時までに金は用意する」とアーキンは約束し、悪い仲間に連絡を取る。

 

これ、どうやら奥さんの借金らしいんだけど、なんで高利貸しに借りるほどのお金が必要だったのか、明らかにされずじまいです。奥さん、ボウリング場の厨房で働いてるっぽいけど、実はオーナーで経営がうまくいってないとか?

 

アーキンは怪しいナイトクラブで男に会う。アーキンが例のリフォーム中の豪邸で働いていたのは、この男の指示で金庫を探し、宝石を奪って報酬を受け取るためだったのだ。そして今夜、留守宅に忍び込み、金庫を破り、金を手に入れるつもりだ。

 

アーキン、ワルだったんですねえ。腕利きの金庫破り。ボスっぽい男は、ムショ仲間だそうで。前科があったのか。

 

アーキンはひとりで豪邸に忍び込み、鏡の後ろに隠されていた金庫を開けようとした。

と、そこへ足音が。留守のはずの屋敷に、誰かがいるのだ。

アーキンは慌てて逃げだそうとするが、なぜか玄関の扉が開かない。さらに、傷だらけで怯えた家主に見つかってしまう。家主はアーキンが自分を痛めつけた犯人だと思い込み、ナイフを掴もうとすると、そこには罠が張り巡らされていて、さらにひどい怪我を追うはめに。アーキンもまた、家中に張り巡らされた罠に捕らえられていく……。

 

さあ、「ワナオトコ」の本領発揮。家中、トラップ満載。受話器を耳に当てたら針がぶっ刺さったり、とにかく痛そう。あちこちワイヤーやら鋭利な刃物やらで、一歩も動きたくなくなる。パッケージにもありましたが、まさに匠の技――。ただ、階段が釘だらけなのは、わかりやすすぎてちょっと笑っちゃったけど。そういう古典的な手も使うのか。

 

アーキンは犯人に見つからないよう家の中を逃げ回り、鎖で椅子に縛り付けられた家主のマイケルを見つけ、助けようとする。マイケルは金庫に銃があると言い、金庫のナンバーを教える。

 

金庫の番号、自ら教えちゃうんかーい!

まあ、アーキンが金庫破りとは知らないわけで……。

 

マイケルの妻ヴィクトリアは浴槽に縛り付けられていた。アーキンはヴィクトリアに悲鳴を上げさせ、犯人の注意をそらし、その隙に娘のハンナを探そうとする。

 

長女のジルは反抗期が幸いしたか、友だちと出かけちゃったそう。帰ってこないといいですねえ……。

そして、悲鳴を上げたヴィクトリアは、舌を切られそうになるんですが、結局切られない。でも、夫のマイケルはさらに痛めつけられる。男には容赦ない、それがワナオトコ。

 

アーキンは金庫を開け、銃とばかでかい宝石も手に入れる。が、銃の弾が無い。

と、部屋から物音がし、ハンナかと思うと、そこには赤い大きな箱が。箱を開けると、傷だらけの男が転がり出てくる。冒頭で登場したラリーだ。

ラリーは、「あの男は人間をコレクションしている。選ばれた者以外は全員死ぬ。やつが選ぶのは一人だけだ!」と話す。

 

「人間コレクション」、なかなかのパワーワードです。
そのあと、アーキンは床一面に硫酸(?)のようなものがまき散らされた部屋に逃げ込みますが、この家の飼い猫が悲惨な死に方をするので、愛猫家が見るにはかなりつらいシーンです。

 

アーキンが夫妻の元に戻ると、マイケルは殺されていた。アーキンはヴィクトリアだけでも救い出そうとするが、彼女は変わり果てた夫の死体を目にし、動揺して走りだしたところを犯人に刺され、捕まってしまう。そして、針と糸で口を縫われ……。

 

グロい。マイケル、はらわたが出ちゃってる。口を縫い合わせるシーンもきつい。

 

そこへ、何も知らない長女のジルが、ボーイフレンドと帰宅する。

 

……あああ、帰ってきちゃったよ。でも、イチャイチャしてて、なかなか家に入らない。アーキンは必死にジルを止めようとするが……。

 

ジルはボーイフレンドとキッチンで事に及ぼうとする。

 

はい、ホラーに付き物のお色気シーンです。ジルちゃん、顔はちょっとケバいけど、ナイスバディ。

でも、そこを犯人が舌なめずりしながら見てるんですよ。で、そんな犯人をアーキンが見てる。で、罠だらけ。緊張感と笑いがこみあげるシーン。

 

ジルがテーブルの下に潜んでいた男に気づき、ボーイフレンドは立ち向かおうとする。が、まんまと罠にかかり、悲惨な死を遂げてしまう。ジルは携帯で警察に通報するが、ひと言も発せないまま犯人に捕まってしまう。アーキンは目覚まし時計を鳴らして犯人の気をそらし、ジルを助けようとする。が、ジルはアーキンのことも信じられず、ハサミを掴んでトラップにかかり、壁に串刺しになって死ぬ。


アーキンはどうにか家から脱出したものの、窓辺にハンナの姿を見つけ、救い出そうと家へと引き返す。犯人に見つかったハンナを間一髪で助け、ふたりは子ども部屋に立てこもる。犯人がドアを破ると、アーキンは水槽を、ハンナはテレビを倒し、感電させようとする。が、犯人に突き飛ばされて部屋に入ってきたのは、ラリーだった。ラリーは感電死する。ハンナはランドリーシュートから逃げるが、アーキンは捕まり、殴られて気を失う。


意識を取り戻したアーキンは、むごたらしい拷問を受けながらも、隠れているハンナを目に留め、犯人を挑発して意識をそらそうとする。

 

この拷問シーン、歯を抜かれたり、お腹を切られて傷口から虫を体内に入れられそうになったり、悶絶必死です……。

 

と、さっきジルの通報を受けた警察が、発信源をたどって屋敷にやって来た。が、番犬に襲われ、応援が駆けつける前にあっけなく犯人に殺されてしまう。
その隙にアーキンは鎖を外し、犯人が家を燃やそうとしていることに気づき、逃げだそうとする。そして罠を逆に利用して、犯人に反撃し、ハンナとふたりで脱出した。そこへ応援のパトカーが続々と駆けつけ、アーキンはパトカーを止めようと飛びだし、はねられる。

 

「アーキンはパトカーを止めようと飛びだし、はねられる」

……なんで飛びだす必要があったんでしょうねえ。雨で暗いからって、あんな車の目の前に飛びだすなんて。

 

何はともあれ、ハンナは警察に保護され、アーキンは救急車に乗せられた。

アーキンは犯人と格闘中にマスクを剥ぎ、その顔を見ていた。そして、犯人はあの害虫駆除業者だったことに気づき、警察にそのことを伝えた。

炎の燃えあがる屋敷をあとに、救急車が出発する。アーキンのポケットには、金庫から盗みだした宝石が。真夜中までに妻に連絡しなければ。

これですべて心配ないと思われたが、救急車が衝突事故に遭い、転倒する。ワナオトコは生きていたのだ!

アーキンは赤い箱に入れられ、害虫駆除業者のバンで連れ去られてしまうのだった……。

 

最後にもう一度、"THE COLLECTOR"のタイトルが。そして出演者の紹介から、エンドロールへ。

最後のおまけ映像で、「おまえをぶっ殺してやる!」というアーキンの声、黙らせようと箱を蹴るワナオトコ。――完――

 

怖いというより、痛みにもだえながら鑑賞しました。
どの罠も痛いんだけど、釣り針みたいなのが顔に引っかかったり、地味なトラップのほうがリアルに痛い。
「盗人が忍び込んだ家には、さらに最悪な男が潜んでいた」って、「ドント・ブリーズ」もそれ系でしたね(あちらは家主がヤバい爺さんだったわけだけど)。

シンプルなストーリーながら、エンタメとして成立していました。

 

で、好評だったのか、本作には続編があります。

それが「パーフェクト・トラップ」です。

実は、そのことを知らずに、「パーフェクト・トラップ」を先に観ちゃったんですよ……ああ、不覚。

でも、「ワナオトコ」のことを知らずに観ても充分楽しめました。

捕らわれたアーキンとワナオトコのその後が描かれていますので、また次回にでも紹介したいと思います。

 

ところで、DVDのメインメニューって、作品ごとに凝ってて面白いですよね。

小姑が特に好きなのは「チャプターリスト」です。

チャプタータイトルを考えるのも大変なんだろうなと、いつも感心してしまいます。

(数字だけだとガッカリする)

 

「ワナオトコ」は89分と短い作品なので、6つに分かれていました。


1 覚悟
2 侵入
3 恐怖の地下室
4 トラップ地獄
5 コレクション
6 最悪の展開

 

ポインタが蜘蛛のシルエットで、凝ってます。

こういう小さなこだわりが嬉しいもんですよね。

 

 

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